★ヘルシングボリのKarnan★
H18.1.21(土)
今回の出張も拠点はスウェーデン第3の都市、マルメです。
デンマークのコペンハーゲンの対岸にある都市で、人口で言えば私の住んでいるK市ぐらいです (約26万人)。
土曜日になったので、一緒に出張しているM君とともに観光に出かけることにしました。
まずはMalmo C駅でRound trip チケットを購入することにしました。
このチケットを使うとオアスン海峡を挟んだスウェーデンのマルメ、ヘルシングボリ、 デンマークのヘルシンゴー、コペンハーゲン等を結ぶ鉄道(一部フェリー)を1日1周でき(同一方向のみ)、 かつ2日間有効なんです。
マルメとコペンハーゲンはオレスンド橋でつながっているので鉄道が使え、ヘルシングボリとヘルシンゴー はカーフェリーでつながっています。
値段は199スウェーデンクローネで3,200円ぐらいです。お城や博物館、美術館などの割引もあるので お得だと思います。
写真はマルメから鉄道で50分ぐらい北上したところにあるヘルシングボリにあるKarnan(タワー)です。
ここに登る途中、M君がデジャブー、デジャブーと言っていたのですが、登りきった所で理由が判明。
M君は前にここに来たことがあったんです。ただ、前に来た時は体の調子が悪く、ずっと下を向いていたので 登りきるまで気付かなかったんですって!
★Karnanからデンマーク ヘルシンゴーを臨む★
Karnan(タワー)は高さが34mあり、ヘルシングボリが一望できるだけでなく対岸に位置するデンマークのヘルシンゴーも 見渡せます。
写真の通り、絶好の天気で気持ちよかった!
1月のスウェーデンって、非常に寒い感じがしますが、思ったほどではなかったです。
大西洋を流れる暖流やその西からの風が緯度の割りには(緯度で言えば北海道よりはるか北)暖かい気温 を維持しているようです。
たまに東のロシアからの冷たい風が強くなると寒くなるようです。
なかなかプラス側の気温にはなりませんが、-1〜0℃ぐらいで、人も賑やかに出歩いています。 服装も日本と変りませんよ。本当に。
★Karnan(タワー)を見上げる★
写真はKarnanからヘルシングボリ駅に戻る途中ですが、ここが正規の上り口だったようです。
Karnanに向かう途中、少し道に迷って、親切な人に道を教えてもらってたどり着いたのですが、 正面からではなく、横からアプローチしてしまったようです。
スウェーデンにしてもデンマークにしても英語が街中で普通に通じるので本当に助かります。
★ヘルシングボリからヘルシンゴーへ(フェリーにて)★
ヘルシングボリ(スウェーデン)とヘルシンゴー(デンマーク)はカーフェリーでつながっています。
スクリューも操縦室も前後にあるので、離岸や着岸は非常にスムーズで(向きを変える必要がない) 20分ぐらいで対岸に到着します。
便数も1時間に3〜4本あるので非常に便利です。人の往来が多いんですね。
スウェーデンのマルメやヘルシングボリを含むスウェーデンの南部(スコーネ)はかつてデンマークに 占領され、その一部となったこともあるため、文化的にも近く、言葉も似ているんですって。
★クロンボー城@★
ヘルシンゴーに到着後、昼食をとって、クロンボー城に向かいました。
クロンボー城はシェークスピアの「ハムレット」の舞台となったことで知られ、 フレデリクス2世によって1585年に建てられたルネッサンス式のお城です。
城の中にも入れますが、豪華な家具などは昔、ドイツ軍に全て持って行かれたとのことで、内部は閑散としています。
途中、地下の暗い所を通るのですが、かなり気持ち悪かったです。どうも奴隷が収容されていた場所のようなのですが、 明かりがほとんどなく、所々に兵士の実物大の人形が置いてあるものですから。
★クロンボー城A★
クロンボー城は海岸に建っています(防衛するのに好都合?)。
写真は海岸側から撮ったものです。澄み切った青い空が本当にきれいでした。
2年前の11月末から12月始めに訪れたときは曇りや小雨が多かったので、ここら辺の冬はそんな天気ばかりなのかな と思っていましたが(そのため夏のバカンスがより一層待ち遠しいのかと変に納得していた)、 間違いだったようです。
あと、ヘルシンゴーの街中で気になったのですが、酒屋が非常に多いんです。 酒飲みが多いのかと思いきや、スウェーデンでは税金が高いためお酒が非常に高いので、 安いデンマークにスウェーデン人がたくさん買いに来ているようです。 ヘルシンゴーはフェリーで便利に来ることが出来るからでしょう(納得)。
これで1日目の観光は終わりです。ヘルシンゴーから鉄道でマルメに戻りました(オレスンド橋経由で1時間ちょっとぐらい)。
冬のオフシーズンは観光地は15:00〜15:30には閉まってしまうのであまり自由が利かないのが たまにきずです。 人は少なくっていいんですけどね。
★マルメの朝★
H18.1.22(日)
昨日はすっかり観光してしまい、今日はおみあげでもと思ったものの、お店は閉まっている...。
そうでした。キリスト教では日曜日は休息日、働くことは苦しみなんですから。
写真はマルメ市内の写真です。運河が通っているのですが、凍っているの分かりますか? プラス側の気温にはならないので凍ってしまうんです。海も岸壁は氷が浮いています (流氷のようなイメージ)。
でも、強がりではなく、想像するほど寒くはないです。住めば都?なにせ人が住んでいるんですから。
★コペンハーゲン コンゲンス・ニュートー広場★
コペンハーゲンなら大都市だし、少しはお店も開いているのではないかと来てみましたが、 やっぱりダメでした。
前回、こちらに来た時はこんなことはなかったのですが、それはクリスマス前だったので特別にお店が開いていた様です。
写真はコンゲンス・ニュートー広場で、スケートリンクが出来ていました。
老若男女入り乱れて楽しんでおられました。スケートリンクの使用料は60デンマーククローネで1,100円 ぐらいです。スケート靴は借りるのにIDカード(日本人であればパスポート)が必要で60デンマーククローネさらに必要です。
マルメにも広場内にスケートリンクがありますが、こちらはスケート靴を持参すれば無料のようでした。
★冬のニューハウン★
今回で3回は来ているニューハウン。
海は凍っていました...。ゆえに観光船も走っていません。
やっぱり、11月や12月とは随分違うんですね。
★クリスチャンボー城★
M君が王立武器博物館に行きたいというので、行ってみた所、なんとクレジットカードが使えない!
わざわわ両替するわけにも行かず(両替は確か、1万円から)、あきらめることにしました。
王立博物館の受付ではAre you student ?と聞かれましたが、日本人はやっぱり若く見える? まあ、学生にまで若く見えたのは20代のM君だけだとは思います...。
王立武器博物館の代わりにすぐ横にあるクリスチャンボー城を訪れました。
現在は国会議事堂や最高裁判所などに使用されているため、見学できるのは地下の基礎の部分だけです。
今まで5度にわたって再建されているため、それぞれの時代の城の基礎の跡を見ることが出来ます。
ここに入るのにRound Trip チケットで割引が効かないか、入口の女性に聞いたところ、「割引率が よくわからないからタダでよい」とのこと。アルバイトの学生風でしたが、お菓子をほお張りお茶を飲みながらの仕事、うらやましい限りです。
★アンデルセン像とともに★
童話で有名なアンデルセンはデンマーク人です。
コペンハーゲンは故郷ではありませんが、銅像がありました。
外国人のカップルがいたので、お互いに写真を撮り合いました。
なんで僕の横はM君なの?仕方ないけど。
★いざフレデリクスボー城へ★
お互い、コペンハーゲンは初めてではなかったので、早々にバーガーキングで昼食を済ませて コペンハーゲンより北に鉄道で1時間程のフレデリクスボー城に向かうことにしました。
向こうではマックよりバーガーキングの方がメジャーです(もちろんマックもありますが)。
写真は途中のヘレロップ駅で撮影したものです。電車の車輪の部分がすべてカバーで覆われているのが分かりますか? 雪国使用ですね。
最終目的地はヒレオド駅になるのですが、途中乗換えが必要で、少し分かりにくかったです (よく見ればちゃんとわかるように路線ごとに色分けしてあったり、記号がつけられているんですが)。
★フレデリクスボー城@★
やっと到着しましたが、霧が深い。 雪も降っているので一面、真っ白。電車の中からかなり不安になっていました。
写真はフレデリクスボー城。フレデリクス2世が1560年に貴族から入手した城を息子のクリスチャン 4世が引き継いで60年の歳月をかけて完成させたもの。 現在の城は1859年に大火に遭ったのを再建したものらしいです。
★フレデリクスボー城A★
フレデリクスボー城は湖に囲まれています。 そしてその湖は、今は凍っています。
湖の氷の上には足跡がいっぱい付いています。鳥の足跡、子供の足跡や大人の足跡もあります。
二人して、ほんの少しだけ湖の氷の上に乗ってみました。
本当に分厚い氷のようでしたが、怖い、怖い。
★フレデリススボー城B★
近くから見るとこんな感じです。
★フレデリクスボー城(教会)★
城の中の教会です。
かなり豪華です。フランスのベルサイユ宮殿を訪れたことがありますが、それに匹敵する美しさです。
スケールはすこし小振りな気がしますがなかなか良いです。
★フレデリクスボー城(中庭)★
城の中から中庭を望みました。
城の中は博物館や美術館になっており、しっかり見るには少なくとも2〜3時間は必要だと思います。
私たちはもちろん、コペンハーゲンの後ですから1時間弱で回りました。だってここも3時に閉まるんですから。
★フレデリクスボー城(大広間)★
城の中の大広間です。
ここも豪華です。
スケールは教会同様、ベルサイユ宮殿よりは小振りですがすばらしい。
★ディーゼル車でヘルシンゴーへ★
Round Trip チケットは一旦その日の電車の方向を決めたら同じ方向にしか進んではいけないとの ことなので、ヘルシンゴーに行かねばなりませんでした。
(しかし、同じ方向に進んでいるか否かはどうやってチェックできるのだろう? こちらは駅に改札というものはなくて、すべて電車の中の検札です。 もしちゃんと切符を買っていなかったら高額の反則金を払う必要があるので もし行かれる方がおられればご注意を。)
ヒレオドからヘルシンゴーは1時間に1本しか列車がありません。 仕方なしに駅前のお店に入ってコーヒーで体を温めて待ちました。
時間になってホームに行ってびっくり、ディーゼル車ではないですか。 どうやらすっかり田舎に来てしまったようです。何となく心細くなりました。
ヘルシンゴーからは昨日乗ったカーフェリーに再度乗船し、ヘルシングボリへ。
フェリーの中では日も落ちてしっとりとした雰囲気だったのですが、一変。 中学生か高校生と思われる学生が突然増えて、フェリーの中の免税店で(忘れそうですがデンマーク −スウェーデンの国際航路です)ジュースを買うはお菓子を買うは、まあうるさいこと。
後で聞いてみると、この時期、学生がバスに乗ってスキーツアーに行くことがあるとのこと。 その帰り路だったようです。 わずか20分程の航路でバスから降りて買い物をして、友達を話をしてバスに戻っていくというのはやはり若さのなせる業でしょうか? どうやら学生が集まるとうるさいというのは万国共通のようです。
ヘルシングボリから電車に乗ってマルメに戻り、2日目の観光も終わってしまいました。
明日からまた仕事、仕事...。

女の子お絵かき掲示板ナスカiPhone修理